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翻訳の親しみやすさと忠実さ

しんぶん赤旗日曜版2月2日付に『赤毛のアン』の全訳の記事がありました。
長く読まれている村岡花子訳は抄訳で、訳語も西洋の品々を日本的な物に変えてあるそうです。
この記事で思い出したのはナルニア国物語です。
子どもの頃に覚えるくらい読んだシリーズの『ライオンと魔女』が映画化されて「どんな映像になるのだろう」とわくわくしながら観に行きました。
エドマンドが魔法のプリンに夢中になる場面で出てきたのは「知らないお菓子」でした。
「何だ、あれは?」と思ったら、映画が原書通りだったのです。
瀬田貞二が「プリン」としたのは、ターキッシュディライトでは昭和の子どもには甘くて美味しいお菓子のイメージが湧きにくいとの判断だったのでしょう。私は今もターキッシュディライトではピンと来ません。
1954年に出版された「こねこのぴっち」には「ほそいかすてらのうえにくりーむがやまのようかかっている」お菓子が出てきます。おそらく原書ではショートケーキです。
親しみやすい翻訳は文学への間口を広げる役目を果たしてきたと思います。

もちろん原作を全て味わえるのは忠実な全訳です。
カナダの文化や社会情勢が反映されている大人の読み物としての全訳『赤毛のアン』も読んでみたいと思いました。
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市役所建て替えへの意見募集 [岡山市政]

岡山市が「岡山市本庁舎等整備基本計画(素案)」についてパブリックコメント(意見募集)をしています。
ご意見をお寄せください。

http://www.city.okayama.jp/choushakanri/choushakanri_00141.html
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