SSブログ

カスピアンは十世

瀬田貞二訳ナルニア国物語のカラー版(2005年7月8日第一刷)の『朝びらき丸 東の海へ』の7章「冒険のなりゆき」(ユースチスが竜になる話)の終わりのところでカスピアンが崖に彫らせた銘は「かすぴあん五世」が島を発見した、となっています。
原書では十世(CASPIAN X)であるのに気付きました。
『カスピアン王子のつのぶえ』『銀のいす』の記述と合うのも十世です。
カラー版を出す時に岩波書店が間違えたのかと思い、古い版を持っていそうな人に尋ねたら、昔の本でも五世でした。

お菓子ターキッシュディライトを昭和の子どもに分かりやすい「プリン」と訳したという話は「そうだろう」と思いましたが、十世を五世にした意味は分かりません。
残念ながら、もう翻訳者本人に尋ねるわけにはいきません。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:moblog