黒歴史を繰り返さないように

シネマ・クレールで『福田村事件』を観ました。
関東大震災の際に朝鮮人による暴力などのデマが官憲からも流され、朝鮮人や中国人、社会主義者が危険とみなされ虐殺されただけでなく、方言から朝鮮人と疑われた日本人が虐殺された事件がありました。
朝鮮人だからといって殺していいわけではありませんが、日本人を殺したことは当時の人々にも衝撃で、隠されて来ました。

虐殺を引き起こした自警団の中心になる在郷軍人たちは、映画を見ていると「馬鹿なことを」と思います。戦争や軍隊を批判して「アカ」と言われた方がまともです。しかし在郷軍人会と同じような人々はまたすぐにでも現れます。
日本の黒歴史をしっかり伝えることが虐殺の再来を防ぐ力です。
そして集団が暴走しそうな時に「ちょっと待て」と言えるようでありたいと思います。

分厚いパンフレットには事件に関する年表や対談が載っていて事件を考える資料になります。
脚本の抜粋も入っていて映画をもう一度、詳しく振り返ることができました。

映画『福田村事件』公式サイト
https://www.fukudamura1923.jp/