水道料金の値上げ案採決

岡山市議会の各常任委員会が開かれました。
都市・環境委員会では、水道料金の値上げ議案と繰越明許費や債務負担行為、人件費過不足調整などの補正予算案、道路と準用河川の占用料の改定などの議案審査と公共交通網形成協議会の報告についての議論がありました。

水道料金の値上げについては、私は市民生活や事業者への影響、今回の値上げは根本的な解決になっていないことや市民への周知不足について改めて指摘し、水道局の見解を求めました。
周知不足について検針票に記載するといった、できることをやってこなかったことについては、反省の答弁がありました。
水道料金だけで運営する構造的な問題については、水道協会を通じて国に言うとの答弁はありました。独立採算・受益者負担からの脱却と苫田ダムの無駄の解消が必要です。
採決で値上げ議案に反対したのは土田委員と私だけで、賛成多数で可決すべきものとされました。

岡山市の水道料金を考える会から出されていた陳情「岡山市の水道料金を2024年4月から値上げすることの再考を求めることについて」は、最初に委員長から値上げの議案が可決されたらみなし不採択の扱いにするとの提案がありました。
私は、市民的に関心の高い問題であり、特に14,055筆の署名を書いた人たちもいる、議題に上げて採決して欲しい、と運営についての動議を出しました。
自民党からも採決に掛けることには同意する意見が出て、委員長判断で採決に掛けることになりました。
結果的には陳情に賛成したのは値上げ議案に反対した土田委員と私だけで、賛成少数で不採択とすべきものにされました。
とはいえ、市民からの陳情を議題に上げて、意見表明の機会を保障し、各委員の賛否の態度をはっきりさせたことは大切です。

33件の議案のうち、水道料金の値上げ議案は賛成多数で、他の議案は日本共産党岡山市議団を含めて誰も反対しなかったので全会一致で可決並びに同意すべきものとされました。
他の委員会の審査分と合わせて12月15日の本会議で採決されて、結果が決まります。