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生理の貧困陳情 不採択 [岡山市議会]

生理の貧困 陳情反対討論20221214
陳情第36号学校女子トイレに生理用品を常備することを求めることについて、は11月議会最終日に採決が行われました。
日本共産党岡山市議団を代表して私が、公明党岡山市議団を代表して田尻祐二議員が採択を求める討論を行いました。
結果は、
賛成16
反対25
の賛成少数で不採択になってしまいました。
田尻議員は、すでに他自治体で取り組まれている状況、生理の貧困は人権や尊厳、健康の問題で、経済的な貧困問題ではないことなどを述べました。シンポジウムにも触れていました。
私は会派を代表して、以下のように述べました。
陳情第36号は、学校女子トイレへの生理用品の常備を求めるものです。
12日に『「生理の貧困」から「当たり前」を考える』というシンポジウムがありました。この問題について、市民的に関心が高まっていることの表れです。
シンポジウムの基調報告は、当事者の高校生たちが校内アンケートを取ったり、トイレに生理用品を置く実証実験を行ったりしたレポートでした。実態を把握し、解決策を探る探究心と行動力は素晴らしいものでした。
参加者の中にも理解が深まり、さらに外へ伝えていこうとの思いが広がっていました。
今議会で、教育長は保健室に取りに来てもらって相談する機会にするため、としてトイレへの常備は拒否しました。
生理用品がトイレに置いてあっても、相談に行く妨げにはなりません。また相談に行くのも生理の最中である必要はありません。
相談自体のハードルもあります。相談しにくい、できない子どもも、まずはトイレに置いてある生理用品を誰に断ることもなく使えるようにすればいいことです。
トイレに置かない理由を相談のきっかけづくりにしていることに対して、紹介したシンポジウムで高校生から「生理用品を取りに行くことができない子の相談は受けなくていいのか」という指摘がありました。その通りだと思います。
ナプキンを取りに来ても来なくても、学校、先生が相談しやすい雰囲気、環境を作ることが大切です。
衛生的な管理を課題のようにいう声がありますが、すでに学校への設置をしているところがあります。生理用品は個包装になっており、箱に入れるなどの方法はあります。
生理用品は必需品として2021年にイギリスは非課税にしました。スコットランドの公共施設では無料で手に入ります。
急に生理が始まった、持ってはいるけど忘れてきた、などの場合にもトイレに常備されていれば、助かります。飲食店のトイレで洗面所にコットンや綿棒とともに生理用品が置いてあることもあります。
トイレットペーパーは自分で用意しなさい、とは言われません。岡山市の学校でも先例に学び、学校の女子トイレに生理用品を置くべきです。
自由に取れるようにすることで、「適正な使用」がされるのかと懸念する意見があります。不要な人が使うことを心配するよりも、必要な人に届くようにすることが重要です。
経済的な貧困は問題の顕在化のきっかけではありましたが、学校の女子トイレに生理用品を置くことは経済的な貧困対策ではありません。生理の貧困とは「生理に関する衛生的な手段や教育が十分に行き届いていない状態」というのがアメリカ女性医学協会の定義です。
女性にだけ税金を使うことを不公平だとする反対意見もあります。女性ゆえの負担、不便の我慢を押し付けるのは女性差別です。
もしも男性ゆえの不利益があるとすれば、それを解決すればいいことです。生理用品を配布しない理由にはなりません。
女性も男性もLGBTQ+も、性による不便、不利益がない社会にしていくことがジェンダー平等です。教育現場で実施する意味のある施策です。
よって委員会での採択に賛成し、陳情第36号の採択を求めます。
議員各位のご賛同を賜りますよう、お願いして、討論とします。
私はそのほかに、陳情第33号の少人数学級の早期実現、陳情第35号の給食費の段階的無償化、陳情第37号の高校生までの少人数学級とタブレット公費負担や公私立の高校の学費無償化を国に求めること、についても採択を求める討論を行いましたが、いずれも賛成少数で不採択にされてしまいました。
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