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改憲に慎重な国民を油断させたいのか NHK [憲法]

 国民投票法案が衆議院から参議院へと送られ、情勢は緊迫しています。
 最低投票率の定めがないことや、たくさんの国民から憲法について語り行動する権利を奪うなど問題点がますますはっきりしてきています。「こんな国民投票で憲法を変えるべきではない」との声が高まるでしょう。

 そんなときにNHKラジオのニュース解説は「国民投票法案で遠のく憲法改正」などと言っています。
 国民投票法が成立し、憲法改正案を提出する段になったら自民党と民主党の足並みが揃わず、国民投票法→憲法改正案提出→憲法改正と順番にはいかない、という論調です。
 しかし民主党の対決ポーズが当てにならないのは、教育基本法や事務所費問題追求などの実績を見ればはっきりしています。

 NHKが国民投票法と改憲を別問題のように言うのは「国民投票法案が成立してもすぐに憲法改正にはならないから安心しろ」と国民を油断させるための気がします。

 自民党は2011年改憲のスケジュールを立てています。国民投票法案が成立しても憲法改悪にはつながらないから大丈夫、なんて言っている場合ではありません。

 憲法を変えようとしている人々はいろいろ理由を並べます。「新しい権利が必要」もその一つです。
が、3日付の読売新聞の社説に書いてある通り「憲法改正の核心は、やはり9条にある」のです。

 「自衛隊の艦と米軍の艦が並んで航海していて、米軍の艦が攻撃されたときに黙ってみているのか」という話があります。そもそも、そのような状況になることがおかしいのです。何故、米軍が攻撃を受ける状況で自衛隊が行動を共にするのか。
 同日付の読売新聞社説に「日本を守るために活動している米軍が攻撃されているのに・・・自衛隊が助けることができないのでは、・・・」とあります。
 今のところ、米軍は日本を守るための戦闘で攻撃を受けてはいません。これから行おうとしている戦争もアメリカがやりたいだけで日本を守るための戦争ではありません。
 もしも日本が攻撃を受けたなら、集団的自衛権ではなく個別的自衛権を行使すればいいのです。

 安倍首相が戦後レジームからの脱却を唱えるのならば、まずは日米安保体制から脱却してほしいものです。


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コメント 2

goldberg

>「日本を守るために活動している米軍が

かつて、真珠湾攻撃を事前に知りながら、自国民すら見殺しにした「実績」のある米軍が、
「イエローモンキー」のために活動するわけがない…

って、根本的なことに気づかないのか、あえて突っ込まないのか…

イラク攻撃も「防衛」の名目だった。
「軍艦マーチ」の出だしは「守るも攻めるも…」

「防衛」って名目で攻撃するのが、古今東西の常識。
by goldberg (2007-05-05 00:04) 

林じゅん

 口を開けば「国益」と言っているアメリカが日本のために自国の青年の命を掛けるとは思えません。
 それとも日本のためにアメリカの青年の命を掛けることがアメリカの国益になるように、自民党・公明党政府はアメリカべったりの政策を行っているのでしょうか。

>「防衛」って名目で攻撃するのが、古今東西の常識。
 そうですね。軍隊保有の目的に「侵略」を掲げるってのは聞いたことがありません。
by 林じゅん (2007-05-06 22:10) 

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