格差社会と志願兵 [憲法]
アメリカのイラク攻撃開始から4年が過ぎました。昨日は各地であの戦争の誤りを指摘し、米軍の撤退を求める集会やデモが行われました。
私が小集会でお話する際に使う材料のひとつに「イラク解放 完全ドキュメント」という読売ウィークリーの臨時増刊号があります。アメリカの戦争終結宣言後の2003年5月に出された雑誌です。「アメリカは正義の戦争を行った」「米軍は最強・最高の軍隊だ」とイラク攻撃肯定と米軍礼賛の内容です。
その中に米軍の構成についての章があります。
志願兵の「大学の授業料目当て」「就職のための市民権取得に有利」などの声が紹介されています。国防総省の報告書でも米兵は中低所得者層の出身者が多い、とされていることや水兵の6割が教育支援を受けていることが書かれています。
米軍をいかに持ち上げても事実を書けば、生活に苦労している人たちが利益誘導されている実態が見えます。
弱い者を使って、さらに弱い者を叩く戦争と軍隊の本質は隠せません。
徴兵制を敷かなくても格差を放置し、医療費や奨学金、年金を使えば、日本でも生活に困っている人たちを軍隊へと誘い込むことが出来ます。
生存権が侵害される格差社会は、命を粗末にする戦争を容認する社会でもあると思います。
自国民の命も他国民の命も大切にするために、憲法9条と25条を活かす政治を目指して頑張ります。
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