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人体の不思議展

 青年支部のみんなと人体の不思議展に行ってきました。
 一度、行ったことがあるのですが今度は脳年齢や骨密度の測定、触れるコーナーがあるというので、また行ってみました。

 内蔵や骨の様子がよく分かって平面的な写真より素人にも人の体のつくりが分かりました。だからといって知識の活用方法はないのですが。

 パンフレットには主催者の「健康に関心を持つきっかけになれば」といった趣旨が書いてありますが、病変ばかりが集められているわけではないので「病気になったらこんなに大変!」というような説教臭さはありませんでした。

  標本にされているのは生前の意思に基づくものだそうです。本人が自分を献体するのはまだありそうなことですが、胎児の標本を見たときにはよく献体を決意できたなぁと思いました。


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コメント 7

きぃ

私も見に行きましたが、後味はあまりよくなかったです。
人権の視点から考えれば疑問大です
あの標本になった方たちは、「どんな生活をしてきたのだろうか?」ということはまったく大事にされていないからです。医学の発展のためには、人体標本というのは欠かせないものだったのかもしれません。
でも、今回のような一般公開だと、あの展示内容は、本当の意味での「生と死」の尊厳が大切にされるという訴えになっていたのかどうか。。。。。
また、この不思議展ですが、中国人が標本になっているらしいです
また、アメリカのどこかの州ではあの展示会の開催を拒否しているところもあるとか。
by きぃ (2006-01-11 03:04) 

林じゅん

 私はこうした展示の場合は「どんな生活をしていた人たちだったのか?」はむしろ切り離されるべきだろうと思いました。

 歯の少ない顎を見て「高齢で亡くなられたのかな」とかつま先を見て「尖ったハイヒールが好きな人だったんだろうか」また「自分の赤ちゃんを標本に提供した決意はなんだったのだろう」などと考えましたが、「どこの誰の体だったのか」は伏せられるべきプライバシーだと思いました。

 ヒトという存在の代表として抽象化されたモデルとして「へぇー、骨格や筋肉はこんな風になっているのか」と見てきました。

 人権の問題として気になったのは献体した人たちの決意の過程です。本人の自由で自発的な意思をどう保証するのか、インフォームドコンセントの仕組みについては説明が欲しかったです。
by 林じゅん (2006-01-12 11:06) 

もこちょろめ

林さんはじめまして。
ずいぶん前の記事なのにコメントすることをお許しください。といいますのも林さんがご覧になった「人体の不思議展」が私の住む仙台に巡ってきまして、それを先日(8・27)見学に行ったのです。私は当初、標本の方の生前の履歴が無いのはプライバシー保護の観点からだと思っていました。しかし、家に帰ってからこの不思議展の標本について検索をかけたところ、中国の法輪功メンバーが十分な裁判も受けられないまま処刑され、その遺体が標本として使用されているという「噂」が飛び交っていることを知りました。これは「噂」に過ぎませんが、しかし以前に賛同者であった養老孟司は本2006年5月に賛同者から外れており、この理由が標本の身元が不明であるためだということです(これはかなり確証を持てる情報です)。これに関して主催者側は何のコメントも出していません。もし、この団体に後ろめたいことが無いならば、この疑惑を否定すると思うのですが、それが無いところを見ると、本当にこの団体は標本の身元を確認できていない可能性が高そうです。法輪功の噂は別にしても、標本の身元を主催者側も確認できていない時点で重大な問題であると私は思うのです。
by もこちょろめ (2006-08-30 22:57) 

林じゅん

もこちょろめさん コメントありがとうございます。
 献体の出所は確かに大切なことです。決意の過程が気になる、と書いたのはその意味です。

 展示されている標本の一体一体にどこの誰、と表示する必要は全くありませんが、献体のシステムについては説明があってしかるべきだと思います。
by 林じゅん (2006-08-31 22:50) 

もこちょろめ

林さん 再コメントありがとうございました。

>献体の出所は確かに大切なことです。決意の過程が気になる、と書いたのはその意味です。

 文意が読み取れずに誤解しておりました。私も標本になられた方の決意のプロセスがとても気になります。

>展示されている標本の一体一体にどこの誰、と表示する必要は全くありませんが、献体のシステムについては説明があってしかるべきだと思います。

 これについても同感です。献体を申し出た方のプライバシーは保護されるべきだと思いますが、その過程については主催者側は説明すべきだと思いますし、これは献体になられた方のプライバシーを侵害することとは別次元だと考えています。

 手始めに、この「不思議展」のホームページの感想の欄で「献体になられた方のプロセスを明示した方がよいのでは」という旨を書き送ってはみました。今後の対応を見守りたいと思います。

 またちょくちょくお邪魔させていただきますね。

 
by もこちょろめ (2006-08-31 23:48) 

高崎大史

人体の不思議展について一言
私は奈良県で活動しているものです。2005年の京都展にいってきましたが大きな違和感を感じて気分悪くなって帰ってきました。違和感の内容は
①死体をきりきざんで展示(みせもの)することへの倫理的な違和感
②死体キーホルダーまで販売する妙な商業主義
③本体の実行委員会の実態がわからないこと
よくわからないけれどもおかしいという印象を持っていました。日本人の死体ではないことは確かのようですが、とてもあのような姿で展示することを了解する先進国のご遺族がいらっしゃるとは思えません。
by 高崎大史 (2008-02-10 16:13) 

林じゅん

高崎大史様
コメントありがとうございます。

  川崎医科大学の現代医学教育博物館に行ったときは医学生や医療者向けなんだな、と思いました。
 それと比較すると標本に不自然なポーズを取らせるなど、素人目にも医学的見地とは関係のない展示になっていました。

 献体した方の意志決定や同意の範囲の説明が展示会場でなされていないことが変だな、と感じていましたが、他にも批判的見地からのホームページをみるといろいろ問題がありそうですね。
by 林じゅん (2008-02-12 08:58) 

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