ごみを出すのは利益か [岡山市政]
市が家庭ごみ有料化の理由にしているのは「減量の動機付け」と「受益者負担の公平化」です。
そこで改めて考えたのは「ごみを出すのは利益なのか」です。
利益とはもっと追求したくなるものです。利潤や快楽を得ることです。ところが「ごみを出すのは自分にとって利益だ。出せるものならもっと出したい」という人はいません。ごみを出すとすっきりした快感を得て、利益を受けたような気がしますが、部屋が片づき、家の清潔が保たれたことが本当の利益です。ごみを河原や公園に放り出しても、ゴミステーションに出しても片づけ・清潔という点では同じ利益を得ることができます。
不法投棄しても不法投棄した人は困りません。困るのは地域住民です。つまり、ごみの適正排出はごみを出す人のためではなく地域のため、公共の利益です。不適正排出は量に応じて責任を取ってもらうべきですが、適正排出した量に応じて費用を負担する、というのは受益者負担の公平化ではありません。
適正排出に伴う費用は地域の環境を守る費用として所得つまり能力に応じて負担している税金から支出すべきものです。
ごみ処理費用の負担を環境に対する責任と考えても、何でも単純に割合を同じくすれば平等というものではありません。所得が倍でもごみを倍出すわけではありません。消費税と同じように、ごみ有料化も所得が低いほど負担の割合が高くなります。
「受益者負担」とさえ言えば障害者からも高齢者からも、まじめにごみを出している人からもお金を取れるという動きにストップをかけましょう。
そこで改めて考えたのは「ごみを出すのは利益なのか」です。
利益とはもっと追求したくなるものです。利潤や快楽を得ることです。ところが「ごみを出すのは自分にとって利益だ。出せるものならもっと出したい」という人はいません。ごみを出すとすっきりした快感を得て、利益を受けたような気がしますが、部屋が片づき、家の清潔が保たれたことが本当の利益です。ごみを河原や公園に放り出しても、ゴミステーションに出しても片づけ・清潔という点では同じ利益を得ることができます。
不法投棄しても不法投棄した人は困りません。困るのは地域住民です。つまり、ごみの適正排出はごみを出す人のためではなく地域のため、公共の利益です。不適正排出は量に応じて責任を取ってもらうべきですが、適正排出した量に応じて費用を負担する、というのは受益者負担の公平化ではありません。
適正排出に伴う費用は地域の環境を守る費用として所得つまり能力に応じて負担している税金から支出すべきものです。
ごみ処理費用の負担を環境に対する責任と考えても、何でも単純に割合を同じくすれば平等というものではありません。所得が倍でもごみを倍出すわけではありません。消費税と同じように、ごみ有料化も所得が低いほど負担の割合が高くなります。
「受益者負担」とさえ言えば障害者からも高齢者からも、まじめにごみを出している人からもお金を取れるという動きにストップをかけましょう。
下水道などは、誰のためか、といえば、下流の人のため。
(結局は、ぐるりまわってみんなのためですが)
雑排水を「垂れ流し」しても、流した本人は困らない。臭いドブで困るのは、下流の人達。
自治体によっては、指定袋無料のところもあり、有料でも「週に1枚だけ」は無料のところもあり。
うまく出せば、子どもが3人いても1回に「レジ袋1枚」ですませることは可能です。(京都市では有料化されたとたん、小さい袋にぎゅうぎゅう詰めが流行っています)
だいたいが、意識の高い人は、有料化しなくてもゴミは減らすし、意識の低い人は有料化しても減らさない。(タバコの値上げみたいなもんで、いっときは高いといって控えるけれど、そのうち慣れてしまう)
「飴と鞭」じゃあありませんが、「レジ袋」そのものを「指定」にして、いま3円ぐらいのポイントを廃止で有料化したら、
みんなレジ袋1つで出すように工夫するかも。
(「民主団体」の人達が、こういうところで意識が低かったりするから困るんですよね)
http://plaza.rakuten.co.jp/akatamago/diary/200708210000/
by ×第二迷信 (2008-05-26 22:01)
まず隗よりはじめよ、というのはその通りです。
ただし出すところでいくら分別をしても市がまとめて燃やしてしまってはイベント的な意味しかありません。仕組み作りは行政の仕事ですね。
ごみ説明会で市民への情報提供が不充分なことが明らかになっています。
市が家庭から出されているごみ袋の中身を調査して可燃ごみに資源化物が14%、不燃ごみが2%混じっていたこと、不燃ごみは資源化物や可燃ごみが多量に入っていて正しい不燃ごみは48%しかなかったことを説明すると、市民から「そんなことは知らなかった」と声が上がっていました。
こうした実態を知らせ正しい分別を伝えればそれだけでも市民の取り組みは変わると思います。
by 林じゅん (2008-05-28 08:44)
可燃物というのは、結局は「まとめて燃やす」のが一番手っ取り早いです。
分別してリサイクルできるのは、ペットボトルとか、一部のもの。
この手のものは、100人のうち100人がきちんと分別できないと、1人の不心得が、99人の努力を無駄にすることになります。
生協でトレイのリサイクルをやってますが、
ちゃんとリサイクルルートを作っている生協でさえ、「非回収トレイ」が堂々と捨てられています。「組合出資金」を出して買いものをするCOOPでコレですから、一般市民でどれだけ…ということは暗澹たるものがあります。
http://www.yamashita-yoshiki.jp/column/column/new.html
山下よしき議員の、プラスチックリサイクル工場の公害問題を取り上げた質問。こういう民間業者に回すぐらいなら、きちんと市で完全燃焼させたほうが、結局、環境汚染にならないように思います。
まず、「出さない」ことが一番で、「リユースしたら得をする」制度であれば、あえて面倒なことをしても、「使い捨て商品」のゴミが減らせるのではないかと思います。
さいきん、イオンなどのスーパーで、レジを済んだ商品を「その場」でトレイから外してる客を見ます。「マイバッグ」に入れるのに、体積を小さくするため?
肉や魚など、バーコードを通すために、トレイに盛らなくてはならない店の都合はありますが、昔は「竹の皮に新聞紙」で包んで持ち帰ってましたから。
by ×第二迷信 (2008-06-03 20:08)
おっしゃるとおり雑多なプラスチックの再生は大変です。
かといって現状ではプラスチックをさらに種別分けするのは困難ですね。
単独で分けやすいのはペットボトル、発泡スチロールトレイくらいです。卵のケースもPETでしょうか。
シャンプーやリンス、洗剤の入れ物は○○で作る、など特定の製品は特定のプラスチックを使う、と決めれば消費者が再生のためのプラスチック分別をしやすくなります。
ただし容器の差別化も企業戦略ですから、法による強制力がなくては進みません。
ごみの減量、リユース、リサイクルの推進には発生源対策つまりは生産者責任が大きな鍵ですね。そのためには国の姿勢が重要になります。
by 林じゅん (2008-06-05 09:53)