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子どもの医療費拡充はいいけれど [岡山市政]

NHKの報道によると岡山市長選に当たり、現職の大森まさお候補は子どもの医療費助成を拡充する考えを示したとのことです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20210919/4020010418.html

これまで大森雅夫市長は、日本共産党が求めても、他の議員が求めても、子どもの医療費の無料化に背を向けてきました。
財政よりも、無料にすると不要な受診、いわゆるコンビニ受診が増えて、医療機関、小児科医の負担が増す、という理由でした。1割負担で順調だ、との認識でした。
日本共産党岡山市議団は、そんなことはないと考えています。子どもを病院に連れて行くのは大変です。無駄に行く保護者はいません。市に、保護者の受診動向を調査するように、保護者にアンケートをするように求めてきました。
しかし市長は保護者の実態把握をしようとしませんでした。
このタイミングでの拡大表明は、対立候補が18歳まで医療費無料を掲げていることが大きいと思います。
これまでの市長の答弁を考えると、保護者の願いを理解しなかった反省も無しに「いいこと言いますね」と支持するわけにはいきません。

参考資料
2017年2月議会 日本共産党代表質問 竹永みつえ議員への市長答弁
「特に無料にするかどうかといいますか,1割負担,無料,そういう議論があったのは事実でありますが,1つには市の財政負担がどれほどになるかというのが要素として大きかったわけでありますけれども,それと同時にいわゆるコンビニ受診になっていくかどうかという懸念が有識者の間でも出され,我々もそう考えたところであります。1割にしてもそういう傾向が出るのかなというところを少し心配していたところでありますが,市内の病院とかまた医師会,歯科医師会,そういったところに確認したところ,今のところ医療現場が混乱するようなことはないと聞いております。したがって,ほぼ1年たったわけでありますが,順調に推移しているということで当面は今の制度を続けてまいりたいと考えております。」

2019年2月議会 三木亮治議員への市長答弁
「ただ,子どもの医療費は,私もこれを1割負担にするときに随分お医者さんたち,医師会の人たちと議論しました。当時の医師会の会長さんは内田さんという会長でしたね。彼は全部アンケートをとってくれたんです。アンケートをとって,もちろん全員が同じ意見だったとは思いませんけれども,全体の意見として,医療費をゼロにすると小児科医に負担がかかりもたないと。」

2019年6月議会 平元道隆議員への市長答弁
「子どものこの医療費の助成制度をめぐっては,無料化にすることで過剰な受診につながるという見解というのはそのときもさまざまな方から言われていたという状況があります。そういった意見を踏まえながら,有識者の間,特に医師会の,当時は岡山市医師会は内田会長だったと思うんですけども,小児科医全ての人にアンケートを出していただきました。そのアンケート結果によると,小児科医って非常に大変な職業でもあります。これで無料化になって過剰な受診が出てくるとなかなか対応できないというようなことを伺ったところであります。そういう面で私としては,もちろん財源の問題もないわけじゃありませんけれども,小学生の1割負担,小学校の場合はよくお医者さんにかかりますから,やっぱり小学生の負担というのは非常に大きく──小学生の親ですけどね,直接は──負担が多くなる。やっぱり小学生は何とかしなきゃいかんということで1割負担にしていったというの
が流れです。
 平元議員,ことしの4月の日経新聞をごらんになりましたかね。三田市の例が書かれているんです。4月13日ですけれども,三田市でこの無料化の見直しをしている。そうすると,小学生無料化から若干有料に変わったことで件数は10%,金額ベースで行くと23%減っているんです。そういう面でこの日経新聞に書いてある三田市長のコメントですが,無料だからとモラルハザード的な受診があったのではないかというような発言をされています。そういう面では過剰受診につながっていくという危惧,当時の医師会の方々の判断というのは当たっているのかなと思っているところであります。
 したがって,今,私としてはこれをすぐに変えていこうという意思は持っていませんけれども,もちろんこういう政策一つ一つは全てが固定のものではありません。」
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